インストレーションガイド

Ruby for OpenVMSのインストール方法です。

インストールの準備

OSのバージョンを確認してください。現在動作を確認できているのは,OpenVMS Alpha V7.3-1以降です。日本語OpenVMSはインストールされていなくてもかまいません。OSのバージョンは以下の方法で確認できます。(太字がキーボードからの入力です)

$ SHOW SYSTEM/NOPROCESS
OpenVMS V7.3-1  on node HATENA   6-AUG-2004 15:23:46.58  Uptime  21 21:54:13

インストレーションキット(ruby-vms-x181x014.zip)をダウンロードしてください。zipで圧縮されていますので,unzipしてください。unzipするとPCSIキット,DLS-AXPVMS-RUBY-X0108-1X014-1.PCSIが現れます。

ODS-5ボリュームの上ではファイル名が小文字になっている場合があります。このときは大文字のファイル名にrenameしてください。

OpenVMS用のunzipは,OpenVMSフリーウエアのページから入手できます。また,OpenVMS Freeware CDにも収録されています。

$ UNZIP :== $dev:[dir]UNZIP.EXE"

$ UNZIP "-V" rubyvms_x181x014.zip
Archive:  dev:[dir]RUBYVMS_X181X014.ZIP;1
  inflating: DLS-AXPVMS-RUBY-X0108-1X014-1.PCSI

$ DIRECTORY/SIZE/DATE *.PCSI

Directory dev:[dir]

DLS-AXPVMS-RUBY-X0108-1X014-1.PCSI;1
                        8240   9-AUG-2004 19:08:11.57

Total of 1 file, 8240 blocks.

インストールの実行

PRODUCT INSTALLコマンドで簡単にインストールできます。(太字の部分がキーボードからの入力です)

$ PRODUCT INSTALL */SOURCE=dev:[dir]

The following product has been selected:
    DLS AXPVMS RUBY X1.8-1X014              Layered Product

Do you want to continue? [YES] YES

Configuration phase starting ...

You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for
any products that may be installed to satisfy software dependency requirements.

DLS AXPVMS RUBY X1.8-1X014

* This product does not have any configuration options.

Execution phase starting ...

The following product will be installed to destination:
    DLS AXPVMS RUBY X1.8-1X014              DISK$SYSTEM:[VMS$COMMON.]

Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100%

The following product has been installed:
    DLS AXPVMS RUBY X1.8-1X014              Layered Product

インストール後の作業

必要な論理名などの設定がSYS$STARTUP:RUBY_STARTUP.COMに入っていますのでこれを実行してください。現在のバージョンではインストレーション後に自動では実行されません。

また,RUBYコマンドが登録されますので,コマンドテーブル(DCLTABLES.EXE)をSET COMMANDコマンドで再度読み込んでください。

$ @SYS$STARTUP:RUBY_STARTUP.COM

$ SET COMMAND/TABLE=SYS$SHARE:DCLTABLES.EXE

また,SYS$STARTUP:SYSTARTUP_VMS.COMを編集して,起動時にこのコマンドプロシージャが実行されるように設定してください。

ちょっと使ってみる

正しくインストールされたかどうかは次のコマンドで確認できます。

$ ruby -v
ruby 1.8.1 (2003-12-25) [alpha-vms]

$ ruby -e "puts 'hello, world.'"
hello, world.

$